本日も目が覚めると、時計の針は既に1時を過ぎておりましたとさ。
「いやあ~ん、信じられないぃぃ」などとベッドの上で身悶えることしばし(気持ち悪いことこの上ない)、気を取り直して、本日は国立アメリカ歴史博物館(National Museum of American History)に足を延ばすこととしました。
↑ 国立アメリカ歴史博物館入口
国立アメリカ歴史博物館は、その名の示すとおり、アメリカの歴史と文化について展示をしたものです。
「アメリカって歴史とかないでしょー。」と言う人もいますが、確かに中国やインド、ヨーロッパと比べて歴史の浅いアメリカでありますが、その分、自国の歴史と文化に対する愛着と誇りは、ひとかたならぬものがあります。「自己陶酔だろ、これだからアメリカ人は」というのも一理ありますが、アメリカの歴史・文化が、世界、とりわけ日本に大きな影響を及ぼしたのもまた事実であります。
とエラそうなことを言ってますが、アメリカの有名な歌手とか料理人とかコメディアンの展示を見せられても、サッパリ分からないぜ!
フッ、所詮アメリカの文化なんぞ、うわべだけで薄っぺらくって、見る価値など無いね。(ちょっと前まで、違うことを言っていた気もしないでない。)
↑さすがに、モハメド・アリやオズの魔法使い、ダンボ(耳で空を飛ぶという、ライト兄弟もびっくりの方法で、ゾウ類初の飛行を実現した冒険野郎)ぐらいは分かりますが。こちらはモハメド・アリのグローブ。そういえば、モハメド・アリと言えば、金メダル投げ捨て事件(オリンピックでボクシングの金メダリストになっても、南部の酒場で人種差別を受けたことにショックを受けて、金メダルを川に投げ捨てたというもの)が有名ですが、実際のところ、酔っ払って金メダルを紛失してしまったのが真相らしい。このうっかり屋さんめ! ちなみに出典はやっぱり地球の歩き方。お気づきの方も多いかと思いますが、このブログの50%は地球の歩き方で出来ています。ちなみに残りの50%は冗談と妄想とヘリクツで出来ています。
2階の正面には、この博物館の一番の目玉である、マックヘンリー要塞に翻っていた星条旗が展示されています。といっても、日本人には???といった感じだと思いますが、アメリカ人にとっては小学生でも知っている、国歌、その名も『星条旗』の元となった旗です(残念ながら撮影禁止なので写真は無し)。
かいつまんでエピソードを紹介しますと、1814年の米英戦争(独立戦争とは別のもの)の際、イギリス艦隊の砲撃を一晩中受けた次の朝、マックヘンリー要塞に燦然とはためく星条旗を見て感動した弁護士のフランシス・スコット・キーが『星条旗』の歌詞を作り、それにメロディを加えたものが後に国歌『星条旗』となった、というもの。
アメリカのシンボルである国旗・星条旗と国歌・『星条旗』(紛らわしい)を結びつけるエピソードとして、愛国心溢れるアメリカ人にとっては誰でも知っているお話なのですね。
ふと思ったのですが、もしこれが日の丸だったりしたら、ヘタすると「白旗じゃん! もうダメだ!」と勘違いしたかも知れないですよね。日の丸はいざというときに白旗にも使えそうで便・・・うわなにやめr・・・。
次に、アメリカのファースト・レディー(大統領夫人やその娘さん)のドレスやらアクセサリーを展示したフロアへ。
アメリカの新聞やテレビを見ていると、今日のミッシェル夫人(オバマ大統領の奥さん)のファッションがイケてたとかイケてなかったということが重大なニュースとして取り上げられるぐらい、アメリカではファースト・レディに対する関心が非常に高いです。
(もっとも、ミッシェル夫人の場合、それまでの黒人女性の美のイメージを革新した、という点において特にファッションに関心を持たれている訳ですが)
アメリカのファースト・レディは、多忙な夫に代わって家庭を維持するだけでなく、夫の大統領選挙での応援に始まり、教育や福祉政策における貢献、ホワイトハウスにおける外国首脳に対するホスト役などなど、非常に多種多様な役割を求められており、大統領もそうですが、その奥さんも並大抵では務まらない、ということがよく分かります。
もっとも、今の日本の総理の奥さんも、海外メディアや一部の方から大人気みたいで。彼女によれば、トム・クルーズは前世は日本人だったらしい・・・。そうか、だからラスト・サムライなのか! 人類がもっと宇宙に進出していれば、宇宙人との来るべき対話にうってつけだったのに・・・。残念ながらちょっと早過ぎました。
その次は大統領本人のフロアです。世界最強の権力を有すると言われるアメリカ大統領、その実態について迫っています。
面白かったのは、来場者に対する、「誰が最も優秀な大統領だったか?」というアンケートの結果。一位→ワシントン、二位→リンカーン、三位→フランクリン・ルーズベルト、というのは予想通りとしても、四位→クリントン、六位→ジョージ・ブッシュ(無論パパの方)、七位→レーガン、というのは意外です。(五位はケネディ)
まあ、「あなたの記憶に残る名曲ランキング100!」とかを見ても分かるように、記憶に新しい方が有利に働くのは、どのアンケートでも同じですね。クリントンやレーガンは経済政策で一定の成功を収め、パパ・ブッシュは冷戦終結を達成しましたから、全く根拠がないという訳でもありませんし。
(一方、子・ブッシュは最も最近の大統領なのに全くスルーされててウケる、じゃなくて、いやあ、カワイソウダナア。)
歴代大統領の展示の中でも、特にリンカーンは特別展示室があるぐらいの優遇ぶり。まあ、ジョージ・ワシントンはDC郊外に彼専用の博物館がありますからね。
リンカーンと言えば、奴隷解放宣言で有名ですが、彼の資料を見ていると、奴隷解放宣言の主たる目的は、あくまで「南北戦争を終結させるため」であったことがよく分かります。
もちろん、彼自身は様々な理由から奴隷制に反対していましたが、一方で、当時の政治情勢や憲法の規定上、南部における奴隷制の撤廃(北部は当時すでに撤廃済み)が非常に難しいことも重々承知をしていました。
奴隷制を巡って南北戦争が勃発した結果、南部に同情的なヨーロッパ諸国をけん制し、南部の黒人の支持を得るために、南北戦争のさなか、奴隷解放宣言が公布されたわけです。
言うまでもなく、道徳的な正しさと、政治的・経済的利益は必ずしも相反するものではなく、両立させることが最も重要であるという点を、リンカーンは十分に理解していたように思います。
翻って、環境問題、特に温暖化といった国際的な問題に関しても、同じことが言えるように思います。気候変動問題は、国の経済活動に重大な影響を及ぼすもので、気候変動枠組み条約や、京都議定書の交渉経緯を見れば、各国の経済的利害の激しい角逐を経て、ようやく現在の形にまとまったことがよく分かります。
翻って、環境問題、特に温暖化といった国際的な問題に関しても、同じことが言えるように思います。気候変動問題は、国の経済活動に重大な影響を及ぼすもので、気候変動枠組み条約や、京都議定書の交渉経緯を見れば、各国の経済的利害の激しい角逐を経て、ようやく現在の形にまとまったことがよく分かります。
その点、EUは上手い具合に、道徳的な正しさ(温暖化への対応)と政治的・経済的利益を両立させているといえますね。まあ、ちょっと強引なところもありますし、裏では色々とセコイこともしているのですが、それを表に見せない(少なくとも国際社会には「善玉」として見られている)というのは、長い伝統を誇るヨーロッパ外交の面目躍如といった感があります。
一方、日本はそれなりに努力をしているはずですが、どうにも国際社会で印象が薄いようで。京都議定書は不公平だ!、と主張する産業界の気持ちはよく分かりますし、諸外国と比べCO2の削減コストが高くつくのもまた事実ですが、いったん決まって、国として批准したものについて、後から、ああだこうだとケチをつけるのはあまり得策とは思えません。
「人一倍苦しいと分かっていても、国際社会のために我慢して達成します!」と大見栄を張るか、どうしても不合理だと思うのなら、アメリカのように「やっぱりや~めた」とおサラバするべきだったでしょう。
とまあ、それこそ今言っても詮無きことでありますね。
そういえば、京都議定書の次の枠組みに向けて、今の首相が「2020年までに25%削減します!」と大見栄を切っていますが、普通に考えて、まあまず達成できる数字とは思えない。が、外交としては悪いやり方ではない。なあに、やっぱり無理だったら、カナダ流に、政権交代した際にでも、「あれは前政権が勝手に決めたことで、わが党の与り知らぬことである」とシラを切ればいいのですよ(オイコラ)。
(よし、ちょっと環境っぽいことを書けたぞ。たまには真面目なことも書かないとね。)
他にも色々と面白そうな展示があったのですが、あいにくここでタイムアウト。やっぱり、もっと早起きしないといけません。
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