ボストン2日目の夜は、いよいよメインイベントたるレッドソックス戦観戦です。
残念ながら、松坂投手の登板は次の日だったのですが、球場(フェンウェイパーク)自体が、ボストンっ子に愛される、小さいけれど熱狂と臨場感に溢れるメジャーリーグ最古の球場なので、そこを訪れるだけでも価値があるというもの。
球場に入る前に、せっかくなのでレッドソックスグッズを買うことに。やっぱりユニフォームを着て応援だよね!、ということで岡島投手のユニフォームを購入。なぜ松坂投手のじゃないのかって? いやあ、何しろ今シーズンの彼は調子が悪いですし、レッドソックスは熱狂的なファンで有名ですから。ヘタに着て行ったら、「日本に帰れこの野郎!」とか、「この給料泥棒め!」(色んな意味で耳が痛い)とか言われるに違いないのです(この軟弱者!)。でもって、外見上は分からないように下に着込んで、もし岡島投手が活躍したら上を脱いで、「ハハハ、実はオレは日本人で岡島投手のファンなんだぜ!」とアピールする作戦です。(←セコい)
↑熱気と喧噪にあふれるフェンウェイ球場内
球場内は、熱烈なレッドソックスファンですでに大騒ぎ。どこもかしかも、楽しそうに談笑する老若男女でいっぱいです。ビール片手に、「やあ、ご隠居。今日はどっちが勝つかな。」「レッドソックスに決まってんだろ、てやんでえバカヤロ。」「分かってまさあ。」的な会話があちこちから聞こえてきて、何だかこっちまでウキウキしてきます。
肝心の試合の方ですが、打撃陣の奮闘でレッドソックスがリード。リードを保ったまま、8回に中継ぎとして岡島投手が登板し、見事三者凡退でシャットアウト! すごい、日本人の誇りだよ! 岡島投手サイコー、と叫びつつ、上着を脱いでユニフォームを披露・・・しませんでした。すみません。やっぱり恥ずかしくなったんです。(←ヘタレ)
ともあれ、最終回もレッドソックスの絶対的守護神、パぺルボンがしっかり抑え、レッドソックスの勝利。試合も楽しかったですし、岡島投手が活躍したのも良かったですが、何といっても雰囲気が素晴らしかったですね。
翌日、名残り惜しくもボストンに別れを告げ、NYまで、アムトラック(アメリカ最大手の鉄道会社)の高速鉄道であるACELAに乗って戻ることにしました。
飛行機と自動車が主要な交通手段であるアメリカにおいては、主要都市部における地下鉄を除いては、鉄道の影は非常に薄いのですが、アムトラックがボストン~NY~DC間に高速鉄道(ACERA)を整備してからは、それなりの需要を掘り起こしているようです。ただ、かなり値段はお高めで、飛行機と同じかちょっと高いぐらい。
それでも、せっかくですから、是非ともアメリカの新幹線に乗りたい、というと、「てっちゃんなの?」と言われるのですが、非常に心外です。何が心外かといって、自分ごときが鉄道ファンを自称することが、真の鉄道ファンの方に対し、失礼極まりないことです。
↑ACERAの車両内。クリーンで広々としています。飛行機のビジネスクラス的な印象でしょうか。
鉄道ファンたるもの、時刻表だけを使って、頭の中で空想旅行をしたり、「電車でGO」を、目をつぶったまま全面クリアするぐらいの、鉄道への狂おしいまでの愛情、飽くなき知識への欲求、奔放かつ豊かな空想力が求められるのです。
ですから、ゴトゴト揺れる快適な車内で、うとうとするのが好きで好きでしょうがないんです!、などと甘っちょろいことを言っているようでは、とうてい鉄道ファンを名乗る資格はありません。でも、そういえば、「乗り鉄」とか「撮り鉄」という用語はあっても、「眠り鉄」というのは寡聞にして聞いたことがないですね。日本にも、あと300人(推定)ぐらいは、自分と同じように、電車の中で寝るのが好きでたまんないYO!、という人がいると思うのですが。
↑食堂車、と言いつつ、その実態は軽食販売店。やっぱり豪華寝台特急でもないと、ちゃんとした食事は無理ですか・・・。
さて、「眠り鉄」の必須アイテム、英語の論文(または小難しい小説などでも可)を取り出したら、もう準備万端です。後は、のほほんと読んでいるうちに眠くなるのを待つだけ。とってもお手軽です。
列車の方は、東海岸の沿岸部を、(高速といいつつ)結構のんびりと走っていきます。英語を読む→疲れて海岸の風景をぼぉっと眺める→うつらうつらする→英語を読む・・・をエンドレスで繰り返すこと約3時間半、ほぼ時間通りにNYに到着しました。
飛行機で到着した時の、何とない気怠るさと比べ、この気分の何と爽快なこと!(そりゃあ、そんだけ寝てればスッキリするだろうよ、と身も蓋もないことを言うアナタ、アナタは人生を損していますよ?) 同じ移動手段であっても、電車の中で過ごす時間は、それ自体が歓びなのです。
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