2009年11月16日月曜日

アメリカン・フットボール

↑ワシントン・レッドスキンズの本拠地、フェデックスフィールド

 今回、初めてプロのアメリカンフットボール(NFL)の試合を見に行くこととなりました。アメフトと言えば、アメリカ四大スポーツの中でも最大の人気を誇り、チケット入手も困難なほど。否が応でも期待が高まるというものです。
 実をいえば、これまでにチュレーン大学のアメフトの試合を見に行ったことはあるのですが、弱小チームの悲しさ、ボコボコにやられると分かっていても応援するというのは中々に辛い。まるでシーシュポスの神話(※)のようです。負けると分かっていても応援する、そこに人間の尊厳があるのでしょうが、自分はそんなに人間が出来ていません。だってにんげんだもの(by 相田みつを先生)。
 
※シーシュポスの神話
 ギリシア神話で、神々に逆らったシーシュポスは罰として、巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられたが、シーシュポスがあと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。ちなみにフランスの小説家アルベール・カミュはその作品『シーシュポスの神話』の中で、一見不条理に見えるこうした責苦に耐えることに人間の尊厳が存在するとした。
                                                                                              
 その点、ワシントンに本拠地を置くレッドスキンズは、地球の歩き方を読む限り、なかなかの強豪のようですから安心です。きっと勝って、気持ち良く帰れるに違いありません。
 ・・・と思ったら、レッドスキンズ、今年は圧倒的最下位ですか。そうですか。
 地球の歩き方を鵜呑みにしちゃいけない、ダメ、ゼッタイ!
 
↑スタジアムの最寄り駅。周りは住宅以外何もなく寂しい限り。
 とまあ、今シーズンのチームの成績は振るわないようですが、レッドスキンズは地元の熱烈なファンで有名であり、行きの電車の中でも、チームのユニフォームを着たファンの人々が、熱くチームや選手について語っておりました。
 おそらく今日、初めて会ったであろう人々が、同じチームのファンということだけで、まるで長年の友人のように親しげに笑い合い、あるいは本気で議論し出すのは、見ていて大変微笑ましい。
 え、自分ですか? もちろんその時は「うっせーな。電車では静かにしろよ。」と一人毒づきながら下を向いて本を読んでいましたとも。ええ。何しろ英語もチームについても何も分からないんですから。だってしょうがない、にんげんだm(以下略)。
 最寄り駅にて友人達と合流し、いよいよスタジアムへ。
 
 レッドスキンズの本拠地であるフェデックススタジアムは、九万人以上収容出来る、全米でもトップクラスの大きさを誇るスタジアムです。
 それだけに、席から選手がほとんど見えないんじゃ・・・、との不安があったのですが、席についてみると、あら意外、かなり上からでも選手がはっきりと見えます。これも友人Mさんが取ってくれた席(フィールドの真ん中辺り)が良かったからですね。感謝感謝です。
 
 いよいよ試合開始、相手は現在首位のチームということであり、序盤から攻め込まれる展開。とはいえ、地元ファンの熱狂的な応援を受けて、レッドスキンズも踏ん張り、リードされては追いすがります。ファン達にとってはハラハラドキドキの時間がしばらく続きます。
↑フィールドの様子。右上に、レッドスキンズのシンボルであるアメリカン・インディアンが描かれています。


 一方その頃、自分の方はというと、基本的なルールはともかく、反則や戦術などさっぱりなので、プレイが止まって、観客が騒いだりブーイングするたび、「え、なんでなんで、どうなってるの???」とハテナマークで頭がいっぱい。
 試合を真剣に見ている友人にいちいち聞くのも申し訳ないので、とりあえず「ふーん、なるほどなるほど」としたり顔で頷いておきます。だってしょうがない、にんげんだm(以下略。便利過ぎるなこのフレーズ)・・・この感じ、あれだ、大学で、教室中が大爆笑なのに一人だけ英語のジョークが分からなくて、でもしょうがないからとりあえず笑ってみた時の気持ちだ! 
↑観客席の様子。終盤近くになると観客総立ちで応援です。

 と、一人ちょっと寂しい思いをしているうちに、とうとう、終盤になってレッドスキンズが逆転! 観客のテンションも最高潮です。友人達も「Yeah!」と両手を振り上げて大騒ぎ。自分もちょっとだけガッツポーズ。いえ、ちょっと恥ずかしくて。何を今更、お前に恥ずかしがるような品位など残っていない、というものごもっともなのですが、こういったものは慣れも重要なのですよ。
 結局、そのままレッドスキンズが逃げ切り、まさかの大勝利。非常に良い試合に恵まれました。
 ただ、惜しむらくは、会場と一体になって応援することが出来なかった点ですね。たとえルールが良く分からなくとも、周りのテンションに合わせていけば、それなりに楽しむことも出来たはず。
 よし、今度からは、何か良いことがあったら両手を掲げて「Yeah!」と絶叫・・・するのはちょっとハードルが高いので、とりあえず親指を上げて「ゲッツ!」ぐらいにしましょうか。(古いしもっと恥ずかしい気もする。)

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